7日目〜8日目(最終日)

ウェスティン・ベイショアホテル発 

→ バンクーバー国際空港発12:30(エア・カナダ/全日空共同運送便891/1891便)

⇒ (日付変更線通過) ⇒ 関西国際空港着15:25  


   

いよいよカナダの街ともお別れです。バンクーバー国際空港から関西国際空港へ向かいます。帰路の所要時間は約11時間。帰路は気流の関係で往路よりも1時間以上余分に時間がかかります。

 

いつもの事ながら、バンクーバー国際空港で最後のショッピング。
「(カナダドルは)あといくら残ってる?」 「8ドル」 「よし!サーモンジャーキーが買えるぞ」 「あといくら?」 「80セント」 「う〜ん。もったいないからカナダ国旗のシールでも買おうか?」などと10円単位のせこい相談をしていたまさにその時、搭乗ゲートより妻の名前を呼ぶ声が・・・「なんやろ?」 「座席が離れてしまうという事かなあ?それともさっき受取った免税品が間違えていたのかなあ?」と、かなり不安になりつつゲートに行ってみると、「本日座席が足りなくなっております。特別にお席をご用意しましたので・・・」と言いながら新たに手渡された搭乗券には何と『エグゼクティブ・ファーストクラス』と印字されているではありませんか!!
そういえば先ほどからJTBのガイドさんが「今日は大阪に帰る方が多くて、かなりオーバーブッキングが発生しているんですよ。」と言ってたのを思い出しました。
「もう既にファーストクラスの方の搭乗が始まっております。さあどうぞ!」という係員の笑顔と声に、もう80セントの使い道など、頭から消えてなくなっていたのでした。 
「オーバーブッキングのおかげでビジネスクラスに乗せてもらった。」とかいう話は噂で聞いた事はありましたが、まさか自分達がそんな体験ができるなんて何という幸運!!
もっともエアカナダのA340機は機体が小さいので、「エコノミー」、「ビジネス」、「ファースト」の区別はありません。「エコノミー」と「エグゼクティブ・ファースト」という2種のランク分けなのです。他の航空会社と比較すると、座席はファーストクラス並、食事やサービスはビジネスクラス並といった所だと思います。

 

機内に乗り込み、座席の場所を見つけるやいなや、乗務員が上着を掛ける為のハンガーを準備してくれ、座るとまもなく「新聞をお持ちしましょうか?」「シャンパンをどうぞ。」「アメニティーグッズです、どうぞ。(ちなみにケースも中身も男女別になっています)」「お食事のメニューとワインリストでございます」・・・今頃Yクラスの乗客の搭乗が始まっているんだろうな・・・ちょっと優越感に浸ってしまいました。
当然ながら初めて乗るCクラスです。特にエア・カナダA340機のエグゼクティブ・ファーストの座席は、「国際線ファーストクラス級、世界最長クラスのシート間隔」と何かで読んだ事がありましたが、なるほど前のシートは遥か前方、手も足も届かない所にあります。シートを倒すのに、後ろを気にする事もありません。
あまりはしゃぐと、周りの人からYクラスの客だということがばれてしまうので、平静を装いながらも心の中では大はしゃぎ。斜め後ろのいかにも“エグゼクティブ”という雰囲気の紳士の行動を横目で観察しながら、テーブルやTVの出し方などをチェック。

座席は3ヶ所が動く電動シート。ソファーというよりも、むしろベッドという感じです。こんなシートなら20時間や30時間座っていても(というより、寝転がっていても)平気でしょう。用意されている掛毛布もエコノミークラスの2倍の大きさと厚みがあります。ヘッドフォンの形も違っており、Yクラスとは比較にならない程全く雑音のないクリアーな音です。退屈すればTVのチャンネルも選択できますし、10種類ものTVゲーム(任天堂)も付いています。もちろん食事の内容は言うまでもありません。
とにかく今までかつて受けた事のないような超VIP待遇。それもそのはず、今回のツアーでこのシートに2人で座るには51万2千円を余分に払わなくてはならないのだから・・・。まあ片道だけだったから25万6千円の儲けといったところでしょうか?

 

そういう訳で、今回の旅行は大自然の素晴らしい景色、野生動物の自然の姿、美味しい料理に感動し、そして最後に超ラッキーな体験で締めくくられた大満足の楽しい旅行でありました。

 

    おわり