1日目
★ 本日の予定 ★
関西国際空港発17:15(エア・カナダ/全日空共同運送便890/1890便)
⇒ (日付変更線通過) ⇒ バンクーバー国際空港着10:30
バンクーバー国際空港発13:00(エア・カナダ1945便)
⇒ カルガリー国際空港着15:30 → バンフ着17:30
バンフスプリングスホテル宿泊
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ツアーなので関西国際空港集合時間は離陸2時間前の15:15。手続きを済ませた後は出発まで2時間の待ち時間があります。いつもの事ながら退屈です。空港内のショップを散策しながら時間をつぶします。
ここで早くもトラブル発生。免税店で妻のVISAカードが使えないと言われたのです。理由はすぐに思い当たりました。実は、今回の旅行代金の全額を妻のカードで支払っていた為、もう既に利用限度額を超えてしまっていたのです。とりあえずここは私のカードで支払いを済ませ、すぐにVISAへ電話して限度額をアップしてもらいました。土曜日であったので不安でしたが、問題無く手続きは無事に完了しました。さすがVISA、対応が早いですね。
さあ出発です。関西国際空港17:15発、カナダのバンクーバー国際空港へと向かいます。所要時間は約9時間30分。
今回はエア・カナダと全日空の共同運送便(890/1890便)です。機材は全てエア・カナダの物を使用しています。毎回違った航空会社なので、飛行機に乗る事も期待と緊張感があり、1つの楽しみでもあります。
今回の旅客機は過去3度利用したボーイング社の747とは違い、エアバス社最新鋭のA340です。ちなみにカタログによると、このA340はB747に比べて、エコノミークラスでもシートピッチが5cm長いということです。5cm程度の差は恐らく体感できないと思いますが、少しだけ期待をしながら乗りこみました。
座席の配列はB747が横に3:4:3に対して、A340は2:4:2です。ということは2人きりの席になる確率は1/2。例えば3人席で横に知らない人が座ると、お互い気を使うのでイヤなんですよね。外人さんが通路側に座ると特に気を使います。残念ながら今回私達は4名席でしたが、まあ通路に面した席であったので良しとしておきましょう。濃緑色を基調とした乗務員のユニフォームと座席シートの色、また機内は大変清潔で乗務員のサービスも大変好感が持てました。既にこの時点で、これまで利用した中では今回のエア・カナダが一番気に入りました。心地良い旅ができそうです。
カナダは現在サマータイム期間なので、バンクーバーとの時差はマイナス16時間。これは時差ぼけしそうな予感がします。9時間30分のフライト中2回の機内食があります。食事の時以外は寝ていた方が良さそうだと思い、機内での映画は見るつもりはなかったのですが、『ユー・ガット・メール』(何でこんな古い映画をやってるの?)を一通り見てしまったので、結局3時間ほどしか眠りませんでした。
現地時間の10:30AMバンクーバー国際空港着。ここから国内線(エア・カナダ1945便)に乗り継ぎ、カルガリー国際空港へと向かいます。
国内線の出発時刻まで約2時間半。バンクーバー国際空港内の免税店で時間をつぶします。
免税店といっても、関空や前回のデトロイト空港などで見飽きた洋酒や化粧品類などは、ほとんどありません。カナダ独特の目新しい土産物が多いので、それほど退屈はしませんでした。
カナダはネイティブ・インディアンの国。空港には写真の様に木材を使用したオブジェや、大きな銅像があり、土産物の中にもそれにちなんだ物がたくさんありました。中でも手編みのカウチンセーターなどは、特に有名ですね。
空港内ではやたらと、日本人の姿が多く感じました。しかし近くで会話を聞いていると、どうやら大半が日本人ではなく、アジア地域の別の国の人々でした。う〜ん、私には全く見分けがつきません。
国内線に乗り、カルガリー国際空港までは約1時間30分のフライトです。搭乗前にJTBのガイドさんより(妻と)席が離れてしまうと告げられ、ちょっと残念。搭乗時乗務員さんから「非常口のある席なので、よろしく」と言われ、さてようやく席につくと別の乗務員さんから「英語を喋れますか?」と聞かれ、「No」と答えるとあっさりと席を変えられてしまいました。(exit row=非常口座席:いざという時は乗務員の指示に従って乗客の非難・誘導を手伝える人のみ座れる座席。18歳未満や特に国際線では英語力の乏しい人は座れない。)そんなこんなでちょっと不愉快な思いをしながらも、予定時刻を約25分オーバーし、ようやく離陸。上記の到着予定時刻の計算が合わないのは、バンクーバーとカルガリーとの時差がプラス1時間あるからです。機内ではドリンクと、おつまみのサービスがありました。日本茶を注文すると、国内線には置いていないとの事。そこでカナダといえば・・・「カナダドライのジンジャエール」 (どういう関係なのか知りませんが)を注文しました。
カルガリー国際空港到着後、JTBの小型バスでカナディアンロッキーのホテルへ向かいます。所要時間は約2時間です。車内ではJTBの現地係員のお兄さんが、運転をしながら日程の説明や景色のガイドをしてくれます。「わからない事があったら、何でも質問してくださいね。」と言われ皆が沈黙していると、彼は1人で「血液型はO型で、身長は166cmで・・・」と自己紹介を始めてしまいました。楽しいお兄さんでした。
バスの窓から日本でもおなじみの「エッソ」や「シェル」などのガソリンスタンドが見えます。それと並んで「セブンイレブン」の看板も、実はコンビニではなくガソリンスタンドだったので驚きました。ガソリンの値段は48〜52セント/Lと表示してあります。日本の約半額です。
空港から少し走った所で『地リス』を発見。地リスは地面に穴を掘って住んでいます。バンフでは最もよく見かける動物の1つです。シマリスより2まわりほど大きな体をしています。立ちあがった姿はなかなかユーモラスです。
その他に街中でよく見かけるのは『エルク』という、シカに似た感じの動物です。但し、どちらも野生の動物なので、驚かしたり、餌を与えたりする事は厳禁されています。エルクの体には調査の為に、色の付いたタグが付けられています。その中でも黄色のタグの付いたエルクは凶暴なので要注意だそうです。実際、他のガイドさんも数日前、黄色のタグのエルクに追いかけられたそうです。尚、この時期の雌エルクは出産期の関係で特に危険なのだそうです。
クマに出会った時はどうすればいいですか?という私の質問にガイドさんは「ブラックベアなら死んだふりをする事です。2、3回爪で引掻きまわされて300針ほど縫う事になるだろうけれど、死ぬよりはましでしょう?またグリズリーベアに会った時にはこちらも威嚇すると助かる場合がありますよ。」との事。ほんまかいな?「また滅多にありませんが、クーガに出会ったときは、残り数秒の命だと思ってください。」
う〜ん!カナダは恐いところだ・・・。生きて帰れるのだろうか?
翌日聞いた話ですが、他のツアーの人達はバスの中からクマを見たそうです。バスの中からなら、私達も見たかったぞ。
道中にカルガリーオリンピックの元・会場があり、ジャンプ台などの施設を見る事ができます。中でもジャンプ台は国道のすぐ横にあり、その国道の方角に向かってジャンプをするという事で、「ジャンプする事に集中できない」と当時の選手達からは、かなり評判の悪いジャンプ台だったということです。
ホテル到着の直前から雨が降り出しました。山の天気は変わりやすく、カナダの天気予報は当てにならないよとガイドさんが言っていました。さて、明日からは晴れるのだろうか・・・・・?
私達の宿泊ホテルは、カナディアンロッキーで最も有名なバンフ・スプリングスホテルです。山の森の中にぽつんと建てられており、街の中心までは徒歩で15分程度かかります。
約110年前に建てられた歴史と伝統を誇るホテルというだけあって、外観はまるで中世の城のような雰囲気が漂います。もちろん館内も木材がふんだんに使用され、大変美しい建物です。110年前の建造物といえども、どこを取ってみても古さ、汚れなど全く見当たらないところは、感心しました。
館内にはレストランやショップの数も充実しており、ゆったりとくつろげそうなホテルです。
私達の部屋は6階。今まで泊まったホテルと比較すると、室内はかなり狭い方です。しかしながら、窓からは素晴らしい景色が見えました。
ただ1つ残念な事は、部屋にベランダがない上に、窓も開かなかった事です。
部屋の設備は充実しています。コーヒーメーカーやドライヤー、アイロンまで備え付けてあります。少し不便を感じたのは、浴室のシャワーが固定式であったことくらいです。
さて初日の夕食だけは、ツアーのプランに含まれています。当ホテル内の高級レストラン「アルバータ・ダイニング」でのコース料理です。ジャケットにネクタイが必要と言われていたのですが、周りの人を見るとノーネクタイの人も多かったようです。これだけの為にジャケットとネクタイ、そして革靴まで持ってきたのに・・・・。
食事をしていると、まもなくクラシックの生演奏が始まりました。すると突然1組の老夫婦が舞台の前で踊り始めました。しばらくして交代するかのように、私達の隣に座っていた老夫婦も踊り始めました。さすが外人さん達は度胸があるなあと感心していると、「あなた方も踊りなさいよ。」と踊り終わった御婦人が笑顔で話しかけてきました。「NO!とんでもない!」小学校の運動会でのフォークダンスくらいしか経験のない私達は、もちろん断りました。ここバンフはアルバータ牛で有名なところです。私はステーキは大好物なので、アルバータ牛のステーキは楽しみにしていました。しかし、あいにくこの日は旅の疲れもあってか体調が悪く、残念ながらせっかくのアルバータ牛を平らげる事はできませんでした。
ところで、バンフの日没は22時前。22時を過ぎているのに空が明るいので、時間の感覚が狂ってしまいます。尚、日の出は5時半頃。これはまあ普通ですね。
ガイドさんの話によると、今の時期ここバンフでもオーロラが見られる事があるらしいです。しかし今回は見る事ができませんでした。